オオオニバス
今回のメインターゲットであったオオオニバスについて
NHKの「ダーウィンが来た」
の解説を流用させていただきながら見ていきます。
こんなところに生えていました。
オオオニバスのつぼみは水面に伸びてきて、日没とともに花開くとのことです。
開いた花は真っ白で、甘い香りを周囲に放つようです。
(残念ながら、匂いを嗅ぐことはできませんでした)
この甘い匂いにコガネムシが誘われて花の中にもぐりこみ、花の根元を夜の間中食べる。
ところが翌朝には、コガネムシを花の中に入れたまま、花が閉じてしまうらしい。
そして、その花は夕方に再び花を開くが、白色ではなく赤い花になっており
甘い香りもなくなっているとのこと。
この開花でコガネムシは無事脱出。
きっとこの中にはコガネムシが何匹もいるのでしょう
コガネムシによって受粉されたハスの花はもう一度閉じて水没する。
そして種をつけ、その種が水底に定着すると、新芽が水面に「どけどけ!」
という具合に葉を広げて他を圧倒する。
初日に白い花の時は、雄蕊は花粉を出していなく、前夜に留まった(であろう)他のオオオニバスの花の花粉を
白い花はコガネムシによってもらい受粉する。
翌日の赤い花では既に雄蕊が成熟して、コガネムシの体に自分の花粉をつけて
新たな白い花に向かって飛んで行ってもらう、という仕組みだそうです。
そんな話を聞いてから、単に人が乗れるといったハスというのではなく
時差のある繁殖方法に非常に感心したのでした。
今回、花はあまり咲いていませんでしたが、一応それらしい次元(段階)の花があり
最低の目的が達せられたことが幸いでした。
自然てすてきですね。