パンタナールではないけれど(2012/9月編)その2

 
  いきなり青字(本文ではない部分に使うようにしています)でスタートです。
  昨日は急激にネット速度が落ちて写真を読み込めなくなったようです。
  中途半端で気勢をそがれてしまいましたがあらためまして・・・

  
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 今回は一人旅ということで、船頭さんにわがままを言って、スピードを落として走ってもらったり
 停まったり、時にはバックしたりしてもらいました。
 (わがまま言って、と言ってもポル語で話すのではなく身振り手振りで合図するだけなんですけど)
 
 そして、今回行ってみて、私も多少経験値を積んできたのか、見るものすべてが新しいという感じではなく
 いい意味で落ち着いて(興奮を抑えて)観ることができてきたことを実感しました。
 例えば、「あぁ、あいつはこの前見た○○だ」「おー、こんな所にもいるのか」「この前、教わったけどどこが違うんだろう」
 など、写真を撮る時間とじっくり観る時間のオンオフができました。  この気持ちの余裕が必要ですね。
 
 
 そんな感覚でしたので、最初にこの地を訪れた時に興奮しまくった鳥を、今シリーズのスタートに持ってきました。
 
 今まで教えていただいた知識と図鑑(今回は現地に持参)を基に、ゆっくりと観察できたのでこの鳥のまとめをします。
 
 
 ヤマセミの仲間
 
 ここでよく見ることができるヤマセミ(と名がつく鳥)はどうやら2種類のようです。
 一つは   クビワヤマセミ  (マルチン・ペスカドール・グランジ、Megaceryle torquata
 もう一つは オオミドリヤマセミ(マルチン・ペスカドール・ベルジ、Chloroceryle zmzzona
 
 
 まずはクビワヤマセミです。
 

 
 腹部全体が赤く、大きさもオオミドリヤマセミに比べると断然大きい。
 
 上の写真もおそらくオスだと思うのですが、なんか若そうでやや胸が青みがかっているのでもしかすると
 幼鳥メスかもしれません。
 
 これは成鳥オスでしょう。

 
 そして成鳥メスは腹部は赤ですが胸部は青です。

 
 川の上を飛ぶときは飛ぶのに懸命なのか殆ど鳴きませんが、こちらが近づいて
 枝から枝に移動(飛行を含む)する時には、ジャッ・ジャッと非常に大きな鳴き声で鳴きます。
 

  (だいぶ落ち着いて撮れるようになりました)
 
 船頭さんが枝下まで船を入れてくれたので、観られました。

  急停止したりするときには、鳳凰みたいに羽が円形になるんですよね。
 
 
 
 次にオオミドリヤマセミです。
 
 胸に赤い模様のある個体とない個体がいたので、最初は別種だと思っていましたが
 調べてみると雌雄の違いのようです。
 
 まずはオス。

 

 
 そしてメス。

 

 
 名にミドリとつくだけあり、緑色を呈しています。この緑が光の当たり具合で
 形容しがたい色の変化を見せます。
 こういうのこそ「ライブで観る」特権だと思います。
 
 形はクビワに比べると一目で小さいです。
 飛ぶ距離が比較的短い上にクビワに比べ早いので、飛行写真は撮れませんでした。
 
 でも

 
 かなり大きな魚(おそらくピラニア)ですが、食べられるんでしょうかね。
 この時も船頭さんに手漕ぎで近くに行ってもらって、逃げられては追い、をしたので
 せっかく捕まえた餌を失わないか、心配になりましたが(だったら追うな、ですが)
 最後まで咥えていたので安心しました。
 
 
 ヤマセミは頭の中で整理ができました。