Panama その14

 
 初めてのカテゴリー廃線
 (おそらく何回もあるわけではないので括りは「一般」ですが)
 
 
 特に興味があるわけではありませんが、これだけあちこちに古い線路が残っていると
 古(いにしえ)の姿はどうだったのだろう・・・と想像せざるを得ません。
 ネットでパナマ廃線のことが書かれているサイトを探してみたのですが
 思うように見つかりませんでした。
 
 ということで、写真中心に自分勝手な思いを記していきます。
 
 
 まずパナマ運河のMiraFlor水門の入場券売り場の前です。
 鳥を撮ろうと見ていたら、
 あれっ?線路が。
 
 いきなり線路が始まっている、ではなく、
 部分的に線路が残っている、というのが正解なのでしょう。
 
 そして上の写真の紫色のおばさんの辺りから見ると

 こちらも終わっている。
 どう見ても2つの線路が合流するポイント切り替えなどなさそうな交差角度ですよね。
 でも交差しているわけではない。
 2つの線路の時代が違う?にしても・・・謎。
 
 
 で、その水門には曳船するディーゼル(?) 車が走っています。
 こちらは現役。
 水門の段差ではかなりの急こう配。

 
 このような大型船だと左右2台ずつの曳船車が働いています。

 

 先ほどのブチ切れ線路は、この曳船車の引き込み線かとも思いましたが、
 この写真を見ると線路は別に走っています。
 
 こんなことを考えていたら、
 「地下鉄はどこから入れるんでしょうね」
 なんて昔の漫才を思い出しました。(古っ!)
 
 
 そして水門を正面にして入場券売り場の300m位左側にこれまた廃線が。
 (写真は入場券売り場を背に撮影)

 
 売り場側に向かって撮影

 
 そしてこれが当時走っていた蒸気機関車なのでしょう。

 
 位置関係からすると、この線路は最初の途切れた線路とつながっていた
 可能性が高いのですが・・・ 
 
 コンテナパナマ運河ができる前の太平洋と大西洋を結ぶ鉄道の跡と考えるのが
 普通でしょうが、でも
 なんで線路が交差している?
 時代が古すぎない?
 という疑問は残ります。
 
 
 次は翌日にホテル周りを朝散歩していると、又、突然道を横切る線路。

 草木の様子からどう見ても廃線から何年も経っていますよね。
 この向こうがパナマ運河(水門ではないですよ)で、
 運河と平行して「電車」が現役で走っています。
 
 反対を向くと

 こちらもブチ切れています。
 土の部分に線路はありません。
 道を舗装してから、レールの撤去作業をしたんですかね。
 じゃなかったらこんな生き埋め状態にならないですよね。
 (このあたり、廃線に詳しい方ならもう少し色々な見方ができるのだと思いますが・・・)
 
 たまたま工事のおじさんがいたので、
 「この線路の入っていくこの囲いの中は昔何の施設だったの?」と聞くと、
 「俺はここに作業に来ているだけだから知らない」と言われてしまいました。(苦笑)
 
 この道を更に500m位進むと、またまた道を横切る線路跡、
 こちらは道の部分の線路が埋められて(撤去されて?)いて、
 道以外の部分が残っています。

     私の影を撮ったのではないです(笑)
 
 線路の近くに行って右側を撮影

 奥に何か囲われた施設があり、そこにつながっていましたが、何の敷地か書いていませんでした。
 しかし今は間違いなく線路として使われていません。
 
 尚、この写真の道の奥に人影がありますが、これが私の息子でして、
 先日記事にした「親子猿」を発見して見ているところです。
 こんなところに猿がいるんですよ。
 
 
 さてこの辺りの廃線についての考察ですが
 パナマ運河は1999年12月31日まで、アメリカが管理運営していました。
 一つの見方としてはホテル周辺が小奇麗な住宅街であることから、
 辺りはアメリカ人の官僚宿舎だったのでは?
 その地区ごとに通勤電車が出ていたという仮説。
 或いは、パナマ運河構築時に作業員宿舎があったという仮説。
 運河を掘り進めた土砂を運んできたというのは、辺りの雰囲気から考えにくい。
 昔の大陸横断鉄道がパナマ運河によって道を変えたというのも、
 なんとなく違うような気がします。
 
 
 朝日を浴びて走る現役「電車」

 パナマシティーからコロンへ渡る(おそらく)世界最短の大陸横断鉄道です。
 この写真は客車ですが、コンテナを乗せた貨車も走っていました。
  (望遠をつけていたので、コンテナ電車の写真が撮れませんでした)
 
 この線路際の草藪でシードイーター系の鳥を見ています。
 
 
 そして電化された現役線。

 
 
 鉄道ファンの皆様には申し訳ないのですが、軌道幅とか測っていません。
 (って、そもそも鉄道ファンの方でこのブログを読んで下さる方は居るのでしょうか・・・)
 
 
 <結論>
 生物ファンのみならず廃線ファンの方へ
   Panamaに行かれた方がよろしいかと思います。