パンタナールではないけれど(2012/9月編)その6
今日は、ウ とサギ です。
ブラジルで野生のウサギ(所謂一般的なウサギです)はいないのではないでしょうか。
少なくとも北部では見た経験のある人がいないのです。
さて、そのウサギではなく、パンタナールの代表選手である鳥の鵜、鷺です。
従って、以前のブログにも出てきた鳥ばかり・・・
ではありません。ブラジルは懐が深いです。
まず、既出のナンベイヒメウ(ビグア、Neotropic Cormorant)。
あいかわらずびっしりと樹に留まっています。
この鳥、川にいる時はネッシーのように首から上だけ水面に出していることが殆どです。
そして、ボートが近づくと慌てて飛び立つのですが、川岸に逃げず川に沿って飛んで逃げます。
ですので、ボートのスピードがややせっつく位の速さだとずっと追われる形になり
ついには疲れて再び川に飛び込み、水中に潜って我々をやり過ごします。
逆に、ササゴイはボートが近づくとすぐに川岸の林に逃げ込むため、飛ぶ姿を撮影するのは非常に難しいです。
では、ボートが近づいて慌てて飛び立つ姿をどうぞ。
そして、ボートに追われるようにして飛ぶのです。
(そういえば、夜中にウサギを車で追うと、ライトの照らす範囲を走ります。
早く横に逃げろよと私も思うのですが、ウサギは疲れてどうしようもなくなってから(?)ようやく道端に入ります)
次はアメリカヘビウ。
この鳥はあまり神経質そうではありません。
さて、サギですが、今回ヤマセミと同様、大きさまでゆっくりと観ましたら、以前ご指摘いただいたように
ちゃんと2種類が確認できました。
まず大きいダイサギ(ガルサ・ブランカ・グランジ、Great Egret)。
パンタナールの象徴ですね。
飛ぶ(逃げる)姿は、ヒメウほど必死に羽ばたかなくてもスピードが出るようです。
この鳥のすごいのは夕方です。
まるで小学校の徒競走。
次から次に(30秒に1回位)一塊(30羽位?)が横一列で、パンタナールを低空飛行していきます。
それが30分以上は続く。いったい何羽いるのでしょうか。
そしてユキコサギ(ガルサ・ブランカ・ペクエーナ、Snowy Egret)。
最初はちょっと小さい子どもかと思っていましたが、前回ご指摘いただいたのを教訓に改めて観てみると
脚の色が黄色でした。(ダイサギは黒)
雰囲気もやや違い、その場で認識(同定)できるようになりました。
そして汚れたダイサギかと思っていた(笑)のは
和名:エリジロサギ(ナンベイアオサギとも言うようです)
伯名:ガルサ モウラ
学名:Ardea cocoi
英名:Cocoi Heron
おとなっていう雰囲気の立ち振る舞いでした。