蟻一考

 
 ふと見ると、いつものように(笑)ちっちゃい蟻が行列して
 行進している。
 今日はコンセントから壁の隙間に向けての行列です。
 
 よく見ると、家の壁のタイルが剥がれてきていることが発覚。

 ははぁ、ここにアジトがあるわけですね。
 
 それでは、と殺虫剤をこの隙間に噴射。
 
 巣ごと死んでいただきましょう。
 
 っと、2〜3分後、生き延びてきた大群が壁や床に
 ウジャウジャ
 
 ワッ!!
 って思って、その軍団に再度噴射。
 
 今までにない大量虐殺をしてしまいました。
 

 
 そして床は

 まるでおが屑のよう。
 
  どうです?
  凄くないですか?
 
 
 ところで、一時帰国から戻った際に、家のあちこちでこの蟻が徘徊
 していました。
 そこで日本製で今回買って帰った蟻コロリを置くと
 たちまち蟻が寄ってくる。
 う〜ん凄い。
 数時間すると今度は全く蟻がいなくなっている。
 これまた凄い。
 優れものです。
 
 という事実を基に、今回も蟻の行列の横にこの蟻コロリを置いて
 みた。
 
  しかーし
 全く見向きもしない。
 何分経っても、同じ。
 
 そういえば、こちらの人も「こっちで売っている蟻殺しは
 巣の近くに置いてもダメ」と言っていた。
 どうやら日本製のもそのようだ。
 
 帰国した際に置いたのは、遊軍の蟻の近く。
 
 つまり、秩序立って行進している蟻は、周りに何があろうと
 秩序を守って行動する。
 そして、餌探しの遊軍は、興味のある物を探し当てるために
 エサのフェロモンに吸い寄せられ、そして、他の蟻に伝達して
 結果的に行列をなす。
 別の見方をすると、遊軍と組織は別の目的を持ち、それぞれは
 はっきりと役割が分担されている(=それを認識している)
  という仮説を立てました。
 
 蟻の行動に詳しい読者の方、この仮説はいかがでしょうか?